車種別

70系ヴォクシー/ノアの狙い目。100万円均一の棚では、たぶん最強です

100万円均一の棚を3週間ほど巡回して、最終的に僕が持ち帰ったのが70系のヴォクシーでした。乗り出し48万円。そこから15万5千kmまで走って、1kmあたり6.9円で家族4人を運んでくれました。

この棚で何を買うか迷っているなら、70系はかなり有力です。理由と、買う前に知っておいたほうがいい弱点をまとめておきます。

なぜ70系が「均一棚の王様」なのか

まず、タマ数が多いこと。これが地味に効きます。同じ条件で何台も比べられる車種でないと、そもそも掘り出し物に当たる確率が上がりません。

室内は広くて、両側スライドドア。子どもの乗せ降ろしで消耗しないのは、実際に暮らしてみるとありがたいものです。後期型は燃費14.4km/Lで、当時のミニバンではトップクラスでした。

そして何より、相場がこなれています。乗り出し110万円の枠に、後期型が普通に入ってきますよ。

狙うなら後期。ただし予算と相談で

70系は前期(2007〜2010)と後期(2010〜2014)に分かれます。同じ程度の走行・グレードなら、相場の差は10〜15万円ほど。装備と燃費を考えると、無理のない範囲で後期を狙いたいところです。

均一棚での組み立て方は、だいたい2つ。

ひとつは、後期の過走行を安く取るやり方。僕のヴォクシーがこれで、9万km走った個体を48万円で拾いました。もうひとつは、相場が下がった個体を条件込みで拾うやり方です。修復歴ありなどがこれにあたりますが、線引きが要るので別記事で扱います。

グレードはZS系が装備と人気のバランスで無難でしょう。低走行で本体150万円以下の個体もありますが、それだと均一棚から出てしまいます。足車として使い倒すつもりなら、過走行でも状態の良い後期のほうが、1kmあたりは安く付きます。

ちなみに僕は探している途中から、2列目がキャプテンシートの個体に惹かれて、7人乗りに絞り込みました。棚を回っているうちに、自分の欲しい条件がはっきりしてくることもあります。

シートは、革より布

11台を見て回って、いちばん学んだのがこれでした。革シートはだいたいボロボロです。 表面が割れて、ひびが広がっている。高級装備のはずなのに、経年でまっさきに壊れるのが革なんですよね。

逆に布シートの個体に出会うと「これでいいじゃん」と思えました。汚れは落ちにくいものの、割れません。子どもが乗る車なら、なおさら布で十分です。

つまり均一棚において、革シートは加点ではなく減点。覚えておくと役に立ちます。

買う前に知っておきたい、70系の弱点

持病は、知っていれば怖くありません。むしろ「ここが対策済みか」を確認できれば、安く買うための材料になります。

弱点見ておきたいこと
オルタネータープーリーにクラッチ機構があり、ベルト鳴きや発電不良が出やすい。始動時の異音と警告灯
ブレーキマスターシリンダーフルード漏れの不具合(リコール対象)。対策済みかどうかは必ず確認
ラジエーター樹脂部の経年劣化で冷却水漏れ。継ぎ目のにじみ、冷却水の量と色
エンジン内部オイル管理を怠った個体はスラッジのリスク。記録簿で交換履歴を見る

うちのヴォクシーも、最後はこのオルタネーターが音を上げて引退しました。つまり70系でまっさきに気にすべきは、ここということですね。とはいえ15万5千km走ったあとの話なので、十分に元は取れています。

ただ、正直に白状しておきます。僕は買うときに、これを一つも見ていませんでした。ボンネットすら開けていません。運が良かっただけとも言えるので、そこは真似しないでください。見られるなら、見たほうがいいに決まっています。

まとめ

数が多くて選べる。広くて使いやすい。相場が均一棚にきれいに収まっている。持病がはっきりしていて、対策済みかを確認しやすい。70系は、100万円均一の棚では相当に強い一台だと思います。

あとは同じ後期ZSを何台も並べて、相場の真ん中を体で覚えてから決めるだけ。棚に何度も通っていると、値札の後ろにある理由が、だんだん見えてきます。

1台に惚れてはいけません。同じ車種を「数で見て」狙い撃つ