判断フレーム
自動車保険を乗り換えたら年31,700円下がった。67,490円→35,790円の全記録
保険料は、黙っていれば毎年同じ額が引き落とされていく。そういう性質の支払いだ。
12年落ちのセレナで、その額は67,490円だった。翌年、35,790円になった。
差は31,700円。率にして47%。一年ぶんの保険料が、半分近く消えた。
家計簿アプリに残る、たった2行の記録から始める。
| 切替前 | 切替後 | |
|---|---|---|
| 保険会社 | チューリッヒ | SBI損保 |
| 年間保険料 | 67,490円(2025/01決済) | 35,790円(2026/01決済) |
| 差額 | ▲31,700円/年(▲47%) |
二行の証拠
帳簿を開く。日産セレナC26にかかった保険の全記録がこれだ。
| 日付 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 2024/07/31 | チューリッヒ保険会社 | 3,790円 |
| 2025/01/11 | チューリッヒ ダイレクト | 67,490円 |
| 2026/01/07 | 振込 チユーリツヒホケン | −440円 |
| 2026/01/07 | 振込 チユーリツヒホケン | −490円 |
| 2026/01/10 | SBI損害保険 | 35,790円 |
| 2025/06/09 | 自賠責保険料 24ヶ月 | 17,650円 |
| 合計 | 123,790円 |
主役は真ん中あたりの二行。2025年1月に払った67,490円と、2026年1月に払った35,790円。どちらも1月決済の年払いで、支払いの時期と払い方はそろっている。
小さな二行もある。2026年1月7日の**−440円と−490円**、締めて930円の入金。乗り換えの前後には、こういう端数が動く。金額としては微々たるものだが、帳簿とはこういうものだ。表の一番上の3,790円は、ヴォクシーからセレナに乗り換えたときの差額。車が替わっても、保険は黙ってついてくる。
ちなみに2年間の保険支出123,790円は、この車のランニングコスト960,621円の**12.9%**にあたる。燃料、税金に次ぐ第三の費目。維持費の全体は2年間の維持費の記録に譲る。
更新の時期が近づいていた
きっかけは、更新の時期が近づいていたこと。それだけだった。
この契約は、何もしなければそのまま継続に進む形だった。便利だが、比べる機会もそこで消える。
12年落ちの車だ。考えることはいくつもあった。何より、前年に払った67,490円という数字が頭に残っていた。
この額は、妥当なのか。
比べてみなければ分からない。分からないまま自動更新のボタンを押すのは、値札を見ずにレジに並ぶのと同じだった。
更新の前に、並べて比べる
動いたのは、更新月のおよそ1か月前だった。
更新が済んでから他社に移ると、解約の手続きと返戻の精算が加わる。手間がいちばん少ないのは、年に一度の更新の前だった。
この1か月でやることは、突き詰めれば一つしかない。同じ条件で、複数社の金額を並べる。
一社ずつ公式サイトを回るつもりは、最初から無かった。面倒だからだ。使ったのは価格.comの自動車保険一括見積もり。車両情報、免許の色、等級、年間走行距離、使用目的を一度入れれば、各社の金額が横に並ぶ。下のリンクは、使ったものとは別の一括見積もりサービスになる。
※本記事にはプロモーション(広告)が含まれます
金額が確定した瞬間
35,790円という数字が出た。並んだ中で、他より安い。
67,490円との差、31,700円。
この31,700円で何ができるか。オイル交換なら3回分。前回の車検で払った整備費67,690円のおよそ半分。あるいは——後で書くが、13年超の重課ペナルティの2.6年分。
一度の見直しで、これだけ動いた。
ただし、書けないこともある。補償の条件について、保険証券での照合はしていない。対人対物の限度額、車両保険の有無と免責金額、等級、運転者限定——これらが切替前後で同等だったかを、確認できていない。だから「補償を削らずに47%下がった」とは、この記事では書かない。
いま確実に言えるのは、家計簿の金額が67,490円から35,790円に変わったという事実だけ。この記事は、その事実の記録だ。
この数字をどう読むか
正直に書いておくことが二つある。
一つ。これは一つの条件での実額であって、誰にでも起きる話ではない。 保険料は車種、年式、等級、年齢、使用目的、走行距離、そして事故歴で決まる。同じ乗り換えをしても下がらない人はいるし、上がる人もいる。ここに書いた31,700円は、12年落ちのセレナ一台の記録にすぎない。
二つ。安いことは、それ自体では良いことではない。 保険は事故が起きたときにだけ価値が確定する商品だ。払う額を下げることと、いざというときの備えを削ることは、はっきり別の話になる。金額だけで決めるのは、値札だけ見て中身を見ないのと変わらない。
それでも言えることはある。比べてもいないのに払い続けるのは、値札すら見ていないということだ。 比べた結果として、31,700円が動いた。それだけの話で、それだけのことが年に一度、1か月の窓の中でできる。
玉突きの話
さて、浮いた31,700円がその後どうなったか。
この車は2025年6月、初度登録から13年を超えた。13年超の車には、自動車税と重量税に割増がつく。この車は、重量税が2025年6月の車検から、自動車税が2026年度の分から割増になった。年に換算しておよそ12,300円。
31,700円 ÷ 12,300円 ≒ 2.6年分。
保険の見直しで浮かせた金額は、そのまま古い車であることのペナルティ2.6年分に消えたことになる。一方の手で節約し、もう一方の手で国に納める。
維持費とは、そういう玉突きだ。
その割増が実額でいくらか、それは本当に損なのか。また別の話。
13年超の重課は、手放す合図ではない。降りる線は3つ、先に決めてある
データについて
本記事の保険料の金額は、家計簿アプリの明細から抽出した実際の決済記録。ほかの数値の出典は下の表のとおり。保険会社名・金額・決済日はいずれも家計簿の記録そのままで、推定や概算は含まない。ただし補償条件の同等性は、保険証券と照合していない。
主な数値の出典
| 数値 | 一次資料 |
|---|---|
| 保険料67,490円・35,790円・返戻930円 | 家計簿アプリ明細(2025/01・2026/01) |
| 保険2年分合計123,790円 | 車両維持費台帳(家計簿明細より抽出) |
| 維持費全体960,621円・保険比率12.9% | 同上 |
| 13年超重課の年換算約12,300円 | 自動車税納税通知書・車検請求明細 |
| オイル交換9,290円・車検の整備費67,690円 | 家計簿アプリ明細・車検請求明細(2025/06/09) |